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 V 人間は宇宙をひどく誤解している
 
 5. 「ルール」について熟考する(4)
 D「ルール」の役割について 

 次の問題を思考して欲しい。

 思考開始:この宇宙にある全てのモノや生き物との間で、私たちがどのような「ルール」を守ったとしても
       「共存」することができないものについて考える。


 つまり、私たち人間がどんなルールでも良いから考えて、それを守ったとしても絶対に共存すること(共に傷つかず、共にその構造をずっと維持することができる)ができないものを、この宇宙の中から探して欲しいのである。私たち人間には「理性」があるから、「ルール」を見つけることも新しく作ることも得意である。だから、この宇宙の中にありそうな全てのモノや生き物を想像して、それと共に在るために必要なルールについて考えてみる。でも、どうやったっていっしょにはいれそうにもないもの、そういうものを探して欲しいのだ。またまた、バカなことを考えさせると思わないで欲しい。バカなことだが、考えればちょっとびっくりするようなことがわかるのだから。

 さぁて、まずはびっくりすることから、教えてあげよう。「もし仮に、どう考えてもいっしょにいるために必要な「ルール」を思いつかないとしたら、そういう相手とはいっしょにいれない。だから、排除する他ない。」ちょっと、びっくりしただろ!? たかが「ルール」と侮るなかれ、だろ。もし、本当に共にいるためのルールを思いつかなかったら、その相手とはいっしょにいれないのだ。相手にしてもそれは同じだから、そういうもの同士はお互いに相手を排除するしかない。まぁ、お互い当たり障りのないところへ移動して「隔離」という方法を取れれば、それでも構わないが、それができないとなるとやっぱり排除するほかはないだろう。というわけで、この思考問題は「お互い排除し合う方法しかない関係のもの」を、この宇宙の中から探すことなわけだ。

 私がなぜ、こんなことをずっと考えていたのかというと、この宇宙は「物理法則」という「ルール」が「普遍的」「絶対的」に機能しているフィールドだから、この宇宙にあるものは全て、少なくとも「物理法則」という共通のルールを遵守している。同じルールを遵守しているものの間で、共に在ることができないものなんて存在するだろうか? そう思ってずっと考えてきたというわけだ。今のところ、私の意見ではそういうものは存在しないと思う。つまり妥当な「ルール」さえ考えつくことができれば、そしてその「ルール」を維持しているあいだは、うまくやっていけると言うことだ。
 では、ちょっと検証してみよう。いきなりだが、物資的なものの全ては共存可能だ。物質で恐ろしいもの、そばにいるだけでこっちが傷ついてしまうものといえば、「毒物」や「放射性物質」や「高温の物質」や「大きなエネルギーを持った物質」なんかなのだが、「毒物」には無機シアン化合物(青酸カリ、青酸ソーダ等)、フッ化水素(フッ酸)、水銀及び水銀化合物、ヒ素及びヒ素化合物(ヒ化ガリウム・ヒ化インジウム等を除く)、セレン及びセレン化合物、アジ化ナトリウム、黄リン、硫化リン、ベンゼンチオール、三塩化リン、三塩化硼素、三フッ化リン、三フッ化硼素などがある。その他「劇物」というのもたくさんあるが、これらはみんな「ルール」を守って工業的に多くの場所でたくさん使用されているものだ。つまり、「ルール」さえ守れば、私たち人間にとっても「有益」な関係を築けるものだ。化学兵器の「サリン」や「マスタードガス」なんてものもあって、こんなものを「有益」とはとても言えないが、「製造する」ことができるぐらいだから、「ルール」を守れば扱えることは確かであろう。
 次に、「放射性物質」だが、元素としてはウラン、プルトニウム、トリウムなんかがあって、あと放射性の同位体というのが、三重水素、炭素14、カリウム40、ヨウ素131なんかがある。これらの物質から発生する放射線の中で、アルファ線(水素の原子核)とベータ線(電子)に関しては特別な技術を用いなくても容易に「遮蔽」することができるから、扱い方はそんなにむつかしくはないらしい。だが、ガンマ線とX線(共にエネルギーの大きな光)、中性子線は物質を透過する能力が高いため扱うのがむつかしく、それゆえ妥当な「ルール」を厳格に守っていかないといけないし、もし守れない時には生物に大きな影響を与えてしまう。だから、今原子力発電の問題で国中が右往左往しているのだが、誰も妥当な「ルール」と「ルールの厳守」のことを話題にしないのは、ちょっと気がかりなところだ。放射線は、使い方さえ誤らなければ医療の分野や非破棄の検査の分野などでは、非常に有益なものだ。放射性物質と原子力と呼ばれるその力の取り出し方そのものを嫌ってしまっては、本当にこの先それで良いのかと心配してしまう。要するに人はまだ、原子力を発電などの大きな規模で利用するために必要な妥当な「ルール」を見つけていないか、十分ではないから、使用するには早すぎるというだけの話だと思う。また、放射性物質が放出する放射線が十分に減衰するだけの時間が随分と長いから、例えば大きな施設を作って放射性廃棄物を格納したとしても、施設そのものの維持や管理というものが必要になるわけだが、歴史的には国家という体制はそんなに長く維持されてきたものがないのに、国家が崩壊してしまったら、一体誰が維持管理するのであろうか? また、人間は今のところ「ルールを尊重する生き方」というのをしてはいないから、厳格にそして厳密にルールを守らなくては扱うことができないものに手を出すのは、危険なことのようにも思う。しかし、それらはみんな人間が守って維持してゆかなければならない「ルール」に関する問題なので、放射性物質も「ルール」さえ守れば、共存できるものだと思う。
 「高温の物質」と「大きなエネルギーを持った物質」だが、私たちは「火」と「電気」と「内燃機関」というものを扱うから、この二つの物質なら、身の回りのいたるところにある。「高温の物質」の取り扱いに関しては、全般的に「火の用心」という「ルール」を守れば、有益に使用できる。とはいえ、昨年の火事の件数は全国で52000件ほどで、出火原因のトップは放火で、故意にルールの逸脱をする人間が原因の出火が一番多いというのは、悲しい話である。「大きなエネルギーを持った物質」の代表といえば「自動車」だ。重さ1トン(1000kg)程の物体が時速60キロ(秒速16m)で走るときの運動エネルギーは 「E=(1/2)mv^2」の式で求められるから、まぁ適当に計算してみたらいいが、とにかく自動車は大きなエネルギーを持った物体で、「ルール」を守って走らせるのが当然のモノなのだが、昨年の全国の交通事故件数は約730000件、交通事故による死者の数は4千人ほどだ。この死者の数は昭和45年の1万6千人に比べると三分の一以下になった。死亡者数減少の主な原因は飲酒運転の激減によるが、人間に「ルール」を順守させるのに罰則の強化というのを用いなければならないのが気になるところではある。(告白すると、私も罰則強化以前は飲酒運転をしたことがある。もう一つ告白すると私が宇宙というものを意識し、探求をはじめたのが30歳の頃だが、それまでは今このホームページで書いているようなこととは全く無縁の生活を送っていた。それまでの私は、普通に暮らす普通の人であり、物理学にも全く縁がなければ科学にも全く興味など持っていなかったのである。もちろん、「ルール」の遵守を大切に思う人間でもなかった。)

 というわけで、物質に関しては妥当な「ルール」を遵守することで、うまくやっていくことができ、妥当なルールを見つけることもまた可能であると思う。ちなみに、スター・トレックの宇宙船USSエンタープライズ号は「反物質」をエネルギー源にして航行している宇宙船だ。原子炉内の核反応で取り出せるエネルギーは、反応物質の質量のわずか0.7%という値だが、反物質と物質の反応で取り出せるエネルギーは100%だから、どれだけ大きなエネルギーかは想像がつくであろう。だが、反物質と物質が反応すると対消滅して、跡形もなく全てがエネルギーに変わるのでこれだけ大きなエネルギーを取り出せるのであるが、その分反物質は宇宙最強の「危険物」でもある。そんなものを、人間は空想の中ではあるが、もううまく利用しているのだ。だから、「物質」に関しては、「ルール」を遵守することで、どんなモノともうまくやっていけると思う。
 
 次に生き物だが、まずは地球上を見渡して、ルールを守ってもうまくやっていけない生き物はあるだろうか考えてみよう。 基本的に、植物やキノコなどの菌類は「毒性のあるものは食べない」とか「かぶれたりするものは防護服を着る」など、すぐに「ルール」を思いつくし、排除しなくてはならないようなものはいないと思う。まぁ、花粉症という困った状態になる人が大勢いるのは事実だが、誰もそれを理由に杉やヒノキを全部切ってしまえ!なんて言い出さないから、何とかうまくやっていけるのだろう。また、全般に理性や知性に乏しい目に見える大きさ以上の動物は、人間とは圧倒的な能力の差があるから、滅ぼすことはできても滅ぼされることはなくて、こちらが一方的に妥当なルールを守ってあげれば、共に在ることができる。大型の動物のほとんどは、人間が滅ぼしたり殺したりしてその種数も個体数も少ないから、人間が見守りながら保護しているのが現状だ。目に見えない、極微の昆虫類(ダニやシラミ、ノミなど)、細菌やウィルスは妥当なルールを見つけることがむつかしそうではある。人間は地球上の生き物のなかでは突出して優秀だが、優秀なのは全体としての人間だ。だが、部分である細胞や器官、組織といったものはほかの動物たちとさほど変わらない。細菌やウィルス、先に書いた放射線もそうだが、こういうものは細胞や分子などの極微な部分のレベルで攻撃を仕掛けるからやっかいな話だ。生き物はその構成する部分が小さくなればなるほど機械的になって、「物理法則」や「化学法則」に完璧に従うようになるから、避けることもあがらうこともできない。だから、私たちの身体の部分であるものが細菌やウィルスのせいでルールを守れなくなることは日常的によく起こっていて、その度に私たちは体調を崩したり、時には医師の加療を受けなければならないこともある。私たち人間は昔から経験から得た知識を利用して、民間療法と呼ばれる対処法や生薬、漢方薬という薬を用いて対処してきた。医学が、科学の領域に入ってからは「作用機序」と呼ばれる薬が効くメカニズムも大分わかってきたし、身体のことも分子レベルのことまで解明されつつあるが、それでも、細菌やウィルスに対してはワクチンの接種という予防法と抗生物質の投与などの対処療法という方法しかないのが現状だ。細菌やウィルスは除菌という方法で数を減らすことはできても、撲滅することはほとんどできないから、うまくやっていく他はないのだが、相手は増殖サイクルのペースが極端に早いし固体数も膨大なので突然変異の確率も大きく、ワクチンも抗生物質も時間が経てば効かなくなる可能性が大きい。おまけに、これらは私たち人間とは比べものにならないほど発生した時代が古いから、あれこれ生き抜く手練手管をたくさん持っている。だから、まぁ、細菌やウィルスとは私たちが「予防法」と「対処法」を次々考え出すことで対処する他はなく、永遠のいたちごっこを繰り広げるしかないのかもしれない。

 生物については困難はあるかもしれないが、妥当な「ルール」を見つけて守ってゆくことで、何とかお互いに存続することができる「共存」は可能であると思う。だから今のところこのような結論で良いのではないかと思う。

 この宇宙では、私たち人間と、宇宙にある全ての存在は、妥当な「ルール」を見つけてそれを遵守することで絶対に、そして確実に「共存」できる。何故なら「物理法則」という同じルールを順守しているものどうしなのだから。

 ちょっと待ったァ! プレデターはどうするのよ? ターミネーターは? バルタン星人は? 共存なんてできるか?!

 残念だが、「理性」を持つ生物を敵に回したら最後、生きるか死ぬかの戦いを繰り広げるほかはない。それは人と人との争いを嫌というほど見たり聞いたり、あるいは経験したりしている私たち人間が最も良く知ることではないか。この宇宙では、私たち人間と、宇宙にある全ての存在は、妥当な「ルール」を見つけてそれを遵守することで「共存」できる。というのに、「理性」を持つものどうしが争うことが、いかに愚かで不毛なことで、そして法治フィールドであるこの宇宙には全くふさわしくないことであり、この星の生き物の中では突出した「理性」を持つ人間が未だに争っていること、それが羞恥の極みであることを理解して欲しいがためにこの項を書いたのだ。残念なことに、この世界の部分である国家と呼ばれる体制間にはルールがない。どの国家も、妥当なルールを見つけ出して、それを遵守することでお互い「共存」しようなどとは思っていないのである。自国が不利益になるなら、他国を滅ぼしてしまえと、どの国も思っているのである。    
                                         「ごめん、涙が出てきた。悲しくて仕方がない」  
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